豊浦町議会３月会議は１８日、本会議を再開し２０２４年度一般会計予算案を否決した。町は再度予算案の編成を行い、町議会に再提出、２３年度内の成立を目指す。このほか、町課設置条例の一部改正案など議案３件を否決。追加提案を含めた議案７件を原案通り可決し散会した。

　予算案には、収支不足が続き２２年度は約１億円の赤字となったバイオガスプラントの管理費１億３５００万円を計上。１５日に開かれた予算審査特別委員会（勝木嘉則委員長）では委員が「好転できるきっかけをつくる事業が見受けられない」として否決していた。

　本会議での予算案議決は、議長を除く議員６人による起立投票で行われ、全員が反対した。同予算案の否決に伴い、２４年度国民健康保険事業特別会計など７特別・事業会計の予算案は審議未了につき廃案となった。

　反対討論には石澤清司、山田秀人両議員が立ち、山田議員はバイオガスプラントに「早急に経費を含めた見直しに着手すべき」と述べた。委員長報告では、勝木委員長が「委員会の意見を踏まえ早急に次年度予算案の再編成を」と求めた。

　取材に応じた村井洋一町長は「町民生活に影響を及ぼさないよう、年度内に予算を再編成し再度議会に提出する」とした。