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函館新聞

卸売市場活性化へ動画作成 函館市が新年度【函館】

水産市場での競りの様子。PR動画で市場活性化につながるか注目される(今年1月)

 函館市は新年度、卸売市場の認知度や関心を高めるため、動画を使った情報発信に乗り出す。市水産物地方卸売市場(豊川町)ならではの高揚感のある競りの様子などを動画でPRし、職場の魅力アップを目指す。10月上旬にも動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する。

 市農林水産部によると、市場は急速な人口減少や少子高齢化で国内市場の縮小を余儀なくされ、取扱実績が年々減少傾向にある。水産市場での取扱量は2017年度に2万2185トン、170億2222万円だったのに対し、22年度は9719トン、69億6062万円と大きく減少し、近年は主力のスルメイカ不漁が長期化し、市場の活力が失われつつある。また、市場は男性が多い職場で、力仕事や早朝勤務といったネガティブイメージが強く、魅力を感じにくくなっている。

 市は、22年度に「水産物地方卸売市場の今後の活性化に向けた検討会議」を立ち上げ、報告書を取りまとめた。市民に生鮮食料品を安定的に供給する基幹的インフラの卸売市場の機能維持に向け、24年度に動画の作成・公開を決めた。予算は100万円。 

 公募型プロポーザル方式で事業者を選定。今月下旬に市ホームページで公募を始め、5月下旬の審査会で事業者を決める。事業者に動画の取材や撮影、編集、アップロードを委託し、10月上旬に動画の公開を予定している。内容や本数、動画の長さは未定だが、市場の一日や競りの様子、場内で働く人への密着取材などをイメージしている。

 札幌市中央卸売市場もPR動画があるが、一番人気でも累積の閲覧回数が約2500回となり、卸売市場を効果的にPRすることが重要な課題となっている。

 同部は「まずはスルメイカ不漁が深刻な水産市場から活性化を図る。魚価の安定化や市場関係者の早期離職を防ぐ効果を期待するとともに、戸井地区の一本釣り活締めブリ、恵山地区のブランド『海峡根ボッケバキバキ』など、まだ知名度が十分でない魚の消費拡大につなげたい」としている。

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