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釧路新聞

25年度までに釧路川のカヌー航行禁止区間解消へ 観光振興に期待【釧路市】

川幅が狭くなり危険なサンペコタン地区

 釧路湿原自然再生協議会(会長・中村太士北海道大学大学院農学研究員教授)が13日、釧路市観光国際交流センターで開かれ、一部カヌーなどの航行禁止区間があった釧路川について、2025年度までに危険箇所を解消し、「源流から海まで一気に下れる川」が復活する見通しが示された。

 釧路川は途中にダムや堰がなく、源流の屈斜路湖から太平洋まで通して下れる川として、全国のカヌー愛好家に知られているが、現在は護岸ブロックが壊れるなど危険な箇所があり、18年から一部区間は航行禁止となっている。

 そこで釧路開発建設部釧路河川事務所では、弟子屈町で弟子屈橋付近の段差解消工事を23年度までに行い、摩周大橋から南6㌔区間の航行禁止を解除するとともに、地元カヌーガイドのアドバイスを得ながら安全利用について検討した。さらに、17年と18年にカヌーの転覆事故が発生した南弟子屈サンペコタン地区では、今年度ブロックを一部撤去したものの依然として川幅の狭い場所があるため、現在は手前でカヌーを下り、危険区間を回避するよう注意看板を設置している。

 この日の協議会で同事務所の菅野法之所長は「24年度にブロック撤去などをしっかり行い、早ければ25年度に残る300㍍の航行禁止を解きたい」と述べた。釧路川カヌーネットワーク協会の小川清史会長は「道東の売りになる」と観光振興への期待を示した。

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