「お買い上げありがとうございます」と明るく元気に接客する中学生ら

　室蘭市内の小・中学校の特別支援学級や特別支援学校で学ぶ児童生徒による「第６５回特別支援教育合同作品展」が１５日、室蘭市中島町のモルエ中島のイベントスペースで始まった。小中学生の感性豊かな作品展示と、中学生や団体が手作りした小物などが即売されている。１６日まで。

　コロナ禍で４年ぶりの開催。室蘭聾学校の作品は、手が浮き出て見えるトリックアートや１版多色刷り紙版画などが目を引く。みなと小の１年生３人は、色鉛筆でウサギ、シャチ、ヒグマを迫力満点に描いた。訪れた市民はじっくりと見入っていた。

　この日は、本室蘭中、桜蘭中、言泉学園、手をつなぐ育成会の「ドリームベーカリー」の作品即売も行われた。子どもたちは「いらっしゃいませ」「お買い上げありがとうございます」と明るく元気に接客し、買い物客が列をつくる盛況ぶりだった。

　障害のある子どもへの理解を深めてもらうのが狙い。市特別支援教育振興協議会、市手をつなぐ育成会、室蘭言泉学園の３者が主催し、市教委が共催している。