さとふるの「洞爺湖町クラウドファンディング型ふるさと納税」事業ページ

　洞爺湖町は町の基幹産業「ホタテ養殖業」の社会情勢に影響されることのない基盤づくりを目指し、クラウドファンディング（ＣＦ）型ふるさと納税を活用した寄付を募集している。目標額は１千万円で、３月３１日まで実施する。町産業振興課は「ご厚意は漁業者支援と販路拡大に役立てたい」と話している。

　同町では、ＡＬＰＳ処理水の海洋放出に伴う風評被害や、中国の水産物輸入停止が地元のホタテ養殖業者に大きな影響をもたらしていることから、さまざまな形で漁業者支援に取り組んでいる。

　ＣＦはふるさと納税ポータルサイトを運営する「さとふる」（本社東京）と「ふるさとプレミアム」（同）を活用する。

　各サイトの寄付者は、具体的な寄付金の使途から利用先を選択。集まった金額は随時確認できる。

　ＣＦによる資金の活用法は①漁業者における機械化による作業効率化支援②未来を担う世代の食育③飲食店などと連携した販路開拓と販路拡大事業の実施④地元で食べられる仕組みづくり－の４項目を想定。

　下道英明町長は「皆さんからのご支援、ご協力によって、これまでとは違う新たな仕組みを作りながら、養殖業における強固な体制を構築し、町の基幹産業のホタテ養殖業を次世代へとつなぎたい」と協力を求めている。