手際よく調理する参加者たち

【様似】町保健福祉課が主催する「健康長寿　男性料理教室」が24日、町保健福祉センターきらくで開催した。管理栄養士が考案した野菜を気軽にたくさん摂取できる健康長寿メニューを楽しみながら調理した。

　この教室は、普段は料理をしない男性が、つくる楽しみと食べる楽しみを実感できる機会として、10年以上続く人気の事業。町の管理栄養士が、低栄養や寝たきり予防に向けて、身近な素材を利用した手軽な料理で、しっかりとした体づくりができるレシピを考案し、調理や栄養について学ぶ。参加者の大半はリピーターで、最近は、口コミで人数も増えている。

　この日は、70代から90歳までの男性６人が参加。「なつかしのナポリタン」「目玉焼き」「豆乳クラムチャウダー」の３品を、２グループに分かれて管理栄養士の小山田つばささんと栄養士の谷口千恵子さんの指導のもと調理した。

　はじめに、小山田管理栄養士から献立の内容と調理手順について説明を受けたあと、参加者はエプロンを着用し調理を開始。全員が慣れた手つきで野菜の皮むきや千切りなどの作業を進め、手際よく料理を仕上げていった。

　できあがった料理は、コロナ禍以前は、栄養士による調理や栄養についての話を聞きながら参加者同士の交流の場として試食していたが、現在は感染予防の観点から、それぞれ持ち帰り用のパックに詰めて自宅で食べている。

　参加者最高齢となる90歳の男性は「ゲートボール仲間からの声掛けがきっかけで参加した。料理は好きなので時々やっている。しっかり食べないと健康にはなれない。家の中にいるよりも、こうして仲間と活動できることが楽しい」と話していた。