市内や近隣の７高校が、学校を訪れて特色を説明した

　【網走】四中はこのほど、１―２年生を対象とした高校説明会を開いた。受験を控えた３年生を対象にした説明会は多いが、１―２年生を対象に開くのは珍しいという。

　同校は進路の希望を漠然と抱くのではなく、１年生から明確にしてもらおうと毎年、１―２年生を対象に高校説明会を開いている。

　高校も市内のほか近隣の公立校、また北見の私立校から進路担当の教諭が同校を訪問。より詳しく話を聞くことができる。

　今年、説明に訪れたのは南ケ丘、桂陽の市内２校と斜里、清里、大空、美幌の各公立校、それに私立校の北見藤の７校。それぞれ持ち時間15分で、学校の特色を生徒たちに聞いてもらった。

　管内唯一の私立校、北見藤は、女子校から共学になった歴史などを説明するとともに、カトリック系のミッションスクールという特色を紹介した。

　担当教諭は「カトリック系と聞くと『キリスト教にならないとだめなの？』と思うかもしれないが、そんなことはありません。私も仏教大の出身ですし、教諭の中には寺の子もいます」と、入学を希望する生徒が抱く同校ならではの疑問を、少しずつ解いていった。

　また、卒業後はさまざまな大学に進学しているほか、昨年の卒業生には大手事務所に所属して声優になった人もいると紹介。「テレビなどで活躍しているタレントの丸山礼も、北見藤の卒業生です」と、担当教諭がスマホで撮った写真をスクリーンに映すと、生徒たちもざわついていた。

　清里は、学校の特色を紹介する動画を見てもらった後、そのうち印象に残っているものを30秒間で書き出し、さらに横の人と１分間相談し、さらに多くの特色を書き出すという、同校が普段から行っている授業を体験してもらった。

　このほかの高校も１年後、２年後の進路、進学先に選んでもらおうと、部活動や課外活動、国際交流など、それぞれの特色をアピール。生徒たちは、各校の説明を真剣に聞き、まだまだ先と思っていた卒業後の進路を、少しずつ意識しているようだった。