全校児童で「野球しようぜ！」と声を合わせ、大谷選手に感謝を示した（網走南小で）

　【網走】野球の大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースに移籍した大谷翔平選手（29）から寄贈されたジュニア用グローブが、網走市内の小学校にも届いた。「野球しようぜ」などと書かれたメッセージカードが添えられ、児童がキャッチボールやグローブの感触などを楽しんでいる。

　大谷選手は次世代の野球人口増加を目指し、全国の小学校約２万校に計約６万個のジュニア用グローブを寄贈している。

　グローブは各校に利き用２個と左利き用１個を用意。小指部分の内側に大谷選手のサインプリントが入っている。

　網走市内の小学校には、冬休み中に届き、始業式で児童らにお披露目された。

　25日ぶりの登校となった南小（児童数２４５人、平野真奈美校長）では、休み明けの全校集会でお披露目した。

　平野校長が段ボールを抱えて児童の前に立ち「なんだと思いますか」と問いかけると、体育館に響き渡るほどの大きな声で「大谷翔平選手のグローブ」と元気よく答えた。

　「そうです。本当に届きました」と平野校長がグローブを見せると、児童は「えー！本物？」「すごーい」と歓声を上げ、笑顔。平野校長は「次の世代に夢を与え、勇気付けるシンボルとなることを望んでいます。野球しようぜ」と大谷選手からのメッセージを読み上げた。

　その後、野球少年団「網走ＪＢＣユナイト」に所属する６年生の家藤頗空さんと、５年生の小西明由叶さん、宮田龍さんがキャッチボールをした。

　将来は大谷選手のような野球選手になってＷＢＣで優勝したいという小西さんと宮田さんは「フィットしてとても使いやすかった。誰でも使いやすそうで、いいグローブ」と喜んだ。

　市内の小学校では、グローブを体育の授業に活用するほか、休み時間に各クラスに割り当てるなどして、なるべく多くの児童に触れてもらいたいとしている。