タンチョウ飛来本格化 20日、阿寒国際ツルセンターでイベント【釧路市】
国の特別天然記念物「タンチョウ」が釧路市阿寒町の阿寒国際ツルセンター(河瀬幸館長)に飛来するシーズンが本格化し、連日カメラマンや観光客でにぎわっている。アフターコロナとなり、人の動きも活発化していることから、同センターでは20日にミニコンサートを企画しており、河瀬館長は多くの来館を呼び掛けている。
同センターでは、例年12月から3月上旬まで給餌を行っており、特に雪が深くなる時期には餌を求めて飛来するタンチョウの姿を一目見ようと、国内外から大勢の観光客やファンが来館。例年1~2月だけで1万人以上が同センターを訪れていた。
新型コロナウイルスの影響で2020~22年度は大きく来館者数を減らしたが、今年度はコロナが感染症法上の5類に移行したこともあり、人の動きが活発化。旅行客や写真愛好家らが多く訪れている。30年以上タンチョウの姿を撮影しており、16日に同センターを訪れていた東京在住の加藤政男さん(77)は「毎年このシーズンを楽しみにしているので、コロナが落ち着いて自由に来られるようになってよかった」と話していた。
一方で、22年11月には国内で初めて、タンチョウから高病原性鳥インフルエンザ感染が確認され、23年には釧路管内標茶町や根室管内別海町などでも感染を確認。同センターでは今年度、給餌の時期を遅らせたほか、来館者に靴の消毒を求めるなどの対応を取っている。
河瀬館長は「コロナが落ち着いたことで来館者も増えてきた。ミニコンサートの他にも、感謝祭やフォトコンテストなどさまざまなイベントを企画しているので、ぜひ足を運んでほしい」と話している。
20日の「うたとトークと朗読のしらべ」は午後3時から、同センターエントランスホールで開催。シンガーソングライターのCarinさん、お笑いコンビアップダウンとして活動する傍ら音楽活動を行う竹森巧さんのライブや、ツルを愛した山崎定次郎さんの生涯を描いた阿寒民話「つるふぶき」の朗読などを行う。入館料は高校生以上480円、小中学生250円。問い合わせは同センター0154(66)4011へ。
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