ラッコ観察マナー守って 霧多布岬周辺に啓発看板設置【浜中】
【浜中】町は28日までに、野生のラッコを観察できる湯沸(通称・霧多布)岬周辺で観察ルールの啓発看板7枚を設置した。陸上から気軽に楽しめる観察スポットとして年々訪れる人が増える一方、ドローンを飛ばしたり大きな音を出すといったマナー違反の声も寄せられていることから、改めて周知徹底を図る。
同岬周辺は1970年代から、ラッコの目撃情報があり2012年以降は生息数が増え、今年7月には数組の親子を含む十数頭の雌雄を確認している。看板はA3判サイズで「遊歩道外側への立ち入り」「ドローンの使用」「大きな音を出す」「船で近づく」「餌付け」の禁止を明記し、景観に配慮しながら同展望台遊歩道の木柵に10㍍間隔で取り付けた。
町では2021年、同展望台から500㍍ほど離れた同岬灯台に続く遊歩道入り口に同様の大型看板を設置し、注意喚起を行ってきた。今年8月ごろ、「ドローンが洋上を飛んでいる」との情報が寄せられ、音に驚いたとみられるラッコの一部が同灯台周辺海域から同展望台周辺で見られるようになったという。
町では今後、展望台─灯台間の遊歩道にも20枚ほどの看板を付けるほか、野生生物の観察マナーをまとめたリーフレットを今年度中に発行する計画。町商工観光課では「ルールを守り、静かに観察してほしい」としている。
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