合意書を取り交わした青山市長（左）と小笠原市長

　室蘭・登別両市による学校給食共同調理場（学校給食センター）の広域設置・運用に関する合意式が２６日、室蘭市役所で行われた。青山剛室蘭市長と小笠原春一登別市長が、室蘭市八丁平３の市有地に設置するなどの合意書に調印した。

　交わされた合意書の内容は、設置・運営に関する協議会を２０２５年度をめどに設置し、代表者は室蘭市が務めることのほか、両市の費用負担に関する基本的な考え方、建設予定地など。

　合意式後の記者会見で、青山市長は「２９年度の供用開始を目標にしながら安心安全な給食の拠点ができるようしっかりと検討を重ねていきたい」と述べ、小笠原市長は「これから両市の経済界や学校関係者など多くの協力が必要となる。皆さまの協力を仰ぎながら順風満帆に進められたら」と語った。

　共同設置によるメリットについて、青山市長は財政面が大きいと強調しながら「登別は食の魅力が多い。食育の観点から子どもたちに（メニューの）アイデアをもらい提供できたら」と話し、小笠原市長は「室蘭と登別の食材は豊富なので、ふるさとの味をしっかり分かってもらいたい。非常に有意義なものになる」と期待を込めた。

　同センターを巡っては、それぞれが単独、共同で設置した場合どちらが双方にとってメリットが大きいかなどの協議を行っていた。２５年度から基本設計・実施設計を行い、６年後の供用開始を目指す。