コーチャンフォー釧路店でコブシの材を使い製作したボールペンとシャープペンをＰＲする佐藤紙店の佐藤社長（右）とリラィアブルの佐藤社長

　紙製品・文具など小売販売の山一佐藤紙店（釧路市北大通８、佐藤公一郎社長）と、書籍と飲食などの大型複合店コーチャンフォーを展開するリラィアブル（釧路市春採５、佐藤暁哉社長）がコラボして道東産の木材を使用した筆記具「ＤＯＴＯ　ＷＯＯＤ」シリーズのボールペンとシャープペンシルを発売した。

　 使用した木材は釧路管内の「コブシ」で、早春に桜などほかの木々に先駆けて白い花を咲かせる。木材として均質、緻密な材質は手触りも良くきれいな白色の材で、佐藤紙店の佐藤社長は「長く使っていくうちに艶も出て自然素材の良さが引き立つ」と話す。

　筆記具本体は三菱鉛筆製で、グリップ部分にコブシをあしらったものは４色ボールペン（黒・赤・青・緑）にシャープペンが付いたもので同社で人気のジェットストリームがベースとなっている。２社で販売するボディカラーは異なり、リラィアブルではネイビーとシャンパンゴールドの２色、佐藤紙店がブラックとシルバーの２色を扱う。ボディー全面にコブシを配したタイプは単色のボールペンとシャープペンで、三菱鉛筆のピュアモルトシリーズがベースとなっている。

　昨年夏ごろから２人で企画とデザインを考え、「ＤＯＴＯ　ＷＯＯＤ」のロゴマークは市内在住の平面造形作家の阿部啓明さんが手掛け、道東の森を元気に愛らしく走り回るエゾシカをモチーフにしている。パッケージは佐藤紙店の佐藤社長が阿寒町布伏内付近で緑あふれる森林と青空を撮影した写真を採用した。合計１０００本の限定販売で、価格は１本３５２０円。

　年末年始の贈り物や受験生へのプレゼントなどに利用してもらおうと１５日から販売を開始。佐藤紙店と全国のコーチャンフォー１０店舗で取り扱っている。佐藤紙店の佐藤社長は「道東には魅力的な商品を作る自然素材がたくさんある。今回販売した筆記具は手触りも書き心地もいい」と述べ、リラィアブルの佐藤社長は「コーチャンフォーはメードイン釧路の商品を取り扱い釧路を盛り上げたいと思っている」と話している。