近隣住民連携し救命処置 日高東部消防組合が感謝状を贈呈【様似】
【様似】日高東部消防組合は4日、10月に様似町緑町で発生した救急事案で、近隣住民が連携協力し傷病者の救命処置を行い、傷病者が一命をとりとめた功績をたたえ、日高東部消防組合副管理者の荒木輝明町長が謝辞を述べ4人の協力者に感謝状を贈呈した。
感謝状を受章したのは、町内在住の小西勝弘さん・敦子さん夫妻と、佐藤真弥子さん、富田蓉子さんの4人。
10月15日午後3時20分頃、緑町の住宅地で体調不良で倒れた傷病者の家族が「救急車を呼んで」と叫んでいる声を聞き、付近をウォーキング中だった富田さんは、すぐに近所の小西さん宅に救助の協力を求め、同じ頃、佐藤さんの息子の環(めぐる)君(7)が自宅の外で遊んでいたところ、助けを求める声を聞き、家にいた母の真弥子さんに知らせた。
富田さん、小西さん夫妻、佐藤さん親子はそれぞれ、助けを求めていた家族のもとに駆け付け、傷病者が意識を失っているのを発見。この日、午前中に自治会で行われた防災訓練で心肺蘇生法訓練を受講していた佐藤さんが心臓マッサージを開始し、小西夫妻、富田さんと連携して119番通報や心肺蘇生などの救命活動を行った。
今回の感謝状は、4人の迅速で適切な判断と救命に連携した行動力で尊い命を救ったことの功績をたたえたもの。
感謝状贈呈式には、小西敦子さん、佐藤さん、富田さんの3人が出席。日高東部消防組合の吉田泰昭消防長、菅原明浩様似支署長が立ち合う中、荒木町長から3人に感謝状と盾が手渡された。
感謝状を受けて3人は、「いろいろな偶然が重なって、無事に助けることができた。倒れた方も、今では後遺症もなく復帰している。元気にウォーキングしている姿を見かけると本当に良かったと思える」と話していた。
荒木町長は「防災訓練で取り組んだ心肺蘇生の訓練がすぐに役に立ったのは、しっかりと訓練を実践してくれたたまもの」と的確な救命処置の行動をたたえた。
吉田消防長は「傷病者が後遺症なく社会復帰できたことは、確率的にとても稀なこと。居合わせた人たちの連携でできた救命の連鎖のおかげ。今後も、地域の人たちへの救命処置の周知や救命訓練などを進めていければ」と話していた。
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