ストーブ囲み思いはせる 高田屋嘉兵衛資料館で「国産第1号」火入れ式【函館】
![](https://hokkaido-nl.jp/cawm-content/uploads/2023/11/202311261113130_l.jpg)
復元ストーブに火入れする酒井館長(前列左)
国産第1号ストーブのレプリカが展示されている函館高田屋嘉兵衛資料館(函館市末広町、酒井賢佑館長、休館中)で25日、34回目となるストーブの火入れ式が行われた。同館を運営する池見石油の社員ら約30人が集まり、極寒に暮らす人々の生活を豊かにしようという先人の知恵と苦労が生み出した暖房器具の誕生当時に思いをはせた。
国産第1号の西洋式ストーブは、箱館奉行の命を受けた蘭学者・武田斐三郎が英国船のストーブを参考に図面を作成し、大町の鋳物師・目黒源吉に製作させた。その試しだきが1856(安政3)年11月25日に行われたことを記念し、函館市民の手によってストーブが復元された1988年から、毎年市民有志でつくる実行委が火入れ式を続けてきた。
2020年に同館が新型コロナウイルス禍のため休館となり、火入れ式は一時中断を余儀なくされたが、昨年3年ぶりに復活。以前のように一般市民に参加を呼び掛けることなく関係者のみでの実施だったが、この日は酒井館長がストーブ完成までのいきさつなどを紹介した後、当時を再現しようと用意した火打ち石で火入れを試みたがうまくいかず、マッチを使ってようやくまきが燃え上がり、参加者の体を温めていた。
同館に使用されている笏谷石(しゃくだにいし)の調査で福井県から訪れていた福島喜衛さんは「貴重なイベントに偶然立ち会えて感激。函館と福井との歴史的結びつきについても、もっと調べていきたい」と話していた。
関連記事
気球体験で阿寒湖一望 地域住民ら空の旅【釧路市】
マリモで釧路を盛り上げ隊(浅野一弘会長)と釧路みなとライオンズクラブまりも支部(馬場英樹会長)は21日、「気球体験会」を釧路市阿寒湖畔スポーツ広場(阿寒湖温泉5)で開いた。地域住民や外国人観光客...
姿勢整え精神統一 28日まで中央院で朝座禅会 苫小牧
苫小牧市元町の曹洞宗寺院「中央院」(荒澤道範住職)は26日から28日まで、本堂で朝座禅会を開いている。初日は市民ら20人が参加。早朝の静寂の中、1時間にわたって精神統一した。 朝座禅会は市民...
燻製カシュー ハスカップの枝で 起業型地域おこし協力隊の山下さん 厚真
厚真町の起業型地域おこし協力隊として活動する山下裕由(ひろゆき)さん(34)は、町の特産品ハスカップの剪定(せんてい)された枝を使用していぶしたカシューナッツを開発した。町周辺の木材を活用していぶ...
サヤインゲン収穫 急速冷凍し全国へ【芽室】
道内で6割超のシェアを誇るサヤインゲンの産地・十勝では、今年の収穫作業が始まっている。芽室町では25日に試験稼働、26日から収穫が本格的に始まった。作業は10日間ほど続き、順調に進めば8月5...
中心街でビールと食満喫 ド真ん中ビアフェスタ初日から盛況【帯広】
帯広市西2南9の旧北洋銀行帯広ビル跡地で25日、「おびひろド真ん中ビアフェスタ2024」(実行委主催)が開幕した。初日は午後5時の開場時点で300人ほどが来場し、街中に活気があふれた。 ...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
ハグロトンボ、北斗市内で捕獲 道内初確認、既に定着か【北斗】
220日、歩行者天国 浜町通りまつり「HAMASAI」【浦河】
3護衛艦「いせ」十勝港に 22日まで一般公開【広尾】
4「楽しんでもらえる場に」 イベントホール21日オープン、ライブでこけら落とし【室蘭】
5樽前SAにローソン 道内高速道路では初出店 苫小牧
-
1
ハグロトンボ、北斗市内で捕獲 道内初確認、既に定着か【北斗】
2苫小牧キラキラ公園にキッチンカー集結 29・30日、来月6・7日
3グルメや大抽選会 13、14日にのぼりべつ夏祭り×ブランドまるしぇ【登別】
4座礁フェリー室蘭港に 現地調査完了、造船所で仮修理【室蘭】
5ベスト4超え甲子園目指す 浦河高校野球部 10年ぶり南北海道大会へ挑む【浦河】