津波浸水想定基準水位などを記載した看板が設置された室蘭市内の電柱

　市民の津波対策意識を高めようと、室蘭市は市内にある電柱１３３カ所に、津波浸水想定基準水位や避難所情報が書かれた看板を設置した。想定水位を記載した看板を電柱に表示するのは道内では初めて。

　市は市民への啓発として全世帯に防災ハザードマップを配布。ただ、外出時は現在の場所が警戒区域か分からないため、電柱に新たな看板の設置を決めた。

　看板は全て北電興業（札幌市）の電柱に広告として設置した。

　設置した看板の特徴は、現在地の危険性をより分かりやすくしたこと。これまで一部の電柱に海抜表示板を設置していたが、今回「津波注意」と目立つようにしたほか、その場の津波浸水想定基準水位、避難場所の位置、避難場所までの距離などを記載した。また、海が近い場所では津波の想定水位の高さに赤色のバンドを巻き付けた。

　外国人でも分かるように英語の表記も加えた。市防災対策課の佐々木健太郎係長は「海外や市外から室蘭に来た方にも一目で分かるよう設置した。より一層、防災意識を高めてもらえたら」と話した。