サツマイモの産地化を目指し今年から本格的に栽培を始めた伊達市農業協同組合(佐藤哲組合長)。先月無事収穫を終えた。今年の作付面積は試験栽培の昨年に比べ約4倍の3ヘクタール。ブランド化を目指して初めて独自出荷も試みた。同農協は「まずは多くの人に食べてもらいたい。伊達でおいしいサツマイモを育てていることを知ってほしい」と話す。
近年道内で注目を集めるサツマイモ栽培。同農協は特色ある作物として、温暖な気候を利用し、2022年まで2年間の試験栽培を経て、今年は市内各地の11軒の農家が本格的な生産に取り組んだ。育苗の管理も行い、植えた7万本の苗のうち、約半数を市内の生産者が自ら採苗した。
栽培したのは「紅はるか」「シルクスイート」「紅あずま」の3種類。収穫は10月中旬ごろまでに行われた。農協は生産者の作業負担も考慮し、作業機械を貸し出した。夏の猛暑もサツマイモには適していたとみられ「まずまずの出来」(同農協)。収量は約44トンで、10アール当たり2トンの目標をクリア。サイズ、味ともに良好という。
寒さを嫌うサツマイモは道内で保管が難しいとされる。同農協は、収穫直後にホクレンに出荷することを基本とする。今回は一部を洗浄、乾燥、定温貯蔵庫に保管後、札幌方面に独自に出荷。市場関係者の評価を求め今後の参考にする。このほかに、農協本所横のAコープで焼き芋や惣菜などとして12月末ごろまで販売している。
来年はさらに作付面積を増やし5ヘクタールを予定している。同農協は「伊達はサツマイモ栽培に適している。皆さんに身近に感じてもらい、『伊達ブランド』として広めたい。将来的にはふるさと納税の返礼品などになればうれしい」と期待を込めた。
関連記事
焼き魚をテークアウトで 移動販売「えぞ吉」が専門店開業【帯広】
魚の移動販売が人気だった「えぞ吉」(樽美拓哉代表)は22日、帯広市西21南2に「魚の炭火焼き専門店えぞ吉」を開業する。自家製の干し魚を浦幌木炭で「じっくり丁寧に焼いた」(樽美代表)商品などをテー...
「ほたてチリバーガー」で室蘭PR、みなとオアシスsea級グルメ全国大会 ..
みなとオアシス室蘭運営協議会(立野了子会長)が考案した「ほたてチリバーガー」が、9、10の両日、鳥取県で開かれた第15回みなとオアシスsea級グルメ全国大会で、優秀賞を受賞した。関係者は2年連...
おせち商戦活況 大型店減少…倍増見込むホテルも【十勝】
正月の食卓を彩る「おせち」の商戦が本格化している。今年は大型店の閉店を受けて販売数量を増やすホテルなどもあり、各店とも販売促進に力が入っている。関係者によると、おせちの予約開始時期は年々早まって...
十勝食材のイタリアン提供 27日、北海道ホテル【帯広】
地場食材を使用したイタリアンのフルコースを楽しむ食イベント「十勝イタリアーノマンジャーレ」(実行委員会主催)が27日、帯広市内の北海道ホテル(西7南19)で開かれる。 ワインやチーズ、小...
「すぐ炊けるお赤飯」発売・名寄産もち米100%使用
【名寄】道北なよろ農協(村上清代表理事組合長)は、アルファー食品株式会社(島根県出雲市大社町、林隆史代表取締役)との共同開発で、名寄産もち米100%の「すぐ炊けるお赤飯」を発売。炊飯器で手軽...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
2昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
3函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
4トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
5帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】