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函館新聞

さらなるインバウンド需要掘り起こしへ、韓国から視察旅行【函館】

遊覧船に乗り、大沼の景色をスマートフォンで撮影する参加者

 函館国際観光コンベンション協会(森健二会長)は21~24日、韓国の旅行会社関係者らを道南に招いた視察旅行(ファムトリップ)を実施した。市内、近郊の観光地や自然体験ができるスポットを巡り、さらなるインバウンド需要の掘り起こしに向け、魅力を発信した。

 5月に新型コロナウイルスが5類に移行し、函館空港では3年3カ月ぶりに国際線が再開。道南でもインバウンド需要が回復に向かう中、韓国からの旅行客をターゲットにしたツアー商品の造成につなげようと企画。道観光振興機構道南地域分科会との共催で実施した。

 視察旅行にはソウル市内の旅行会社から4人、日本航空(JAL)ソウル支店から1人の計5人が参加。21日に金浦(ソウル)から羽田経由で来函した。初日は旧函館区公会堂や函館山を訪れ、22日は西部地区や五稜郭タワーなどを見学後、七飯町大沼地区へ。参加者は遊覧船に乗り、駒ケ岳の眺望や湖上の島々を興味深そうにスマートフォンで撮影。鮮やかに色づき始めた木々の紅葉も映える中、約30分のクルーズを満喫した。

 ソウル本社の旅行会社「ハナツアー」の道内エリア担当、ジョン・ドンフンさん(50)は「大沼は景色がとても良かった。韓国で北海道というと札幌のイメージが強いが、道南にも観光資源がたくさんある。函館との直行便があればいいコースが作れそう」と手ごたえを感じていた。

 ツアーではコロナ禍を経て世界的に関心が高まる自然・アウトドア体験や屋外レジャーが楽しめるスポットも行程に取り入れ、ゴルフ場やカヌー体験ができる施設を訪問。23日には夜間に楽しめる観光コンテンツ「ナイトタイムエコノミー」の提案として函館競輪場のナイター競輪も視察した。

 日本政府観光局(JNTO)の統計では、訪日客市場はコロナ禍からの回復途上にあり、9月の韓国人客は57万400人(推計値)で、国・地域別で最も多い。市のまとめによると、コロナ禍前の19年度は市内に韓国人客1万2285人が宿泊し、15~18年は1・7万~2・4万人で推移していた。06~12年には大韓航空が仁川(ソウル)と函館を結ぶ定期航空路を開設していた。

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