溶接技術、習得励む 楢崎製作所、ミャンマー実習生6人【室蘭】
初の受け入れ
橋梁などの鉄鋼製品を手がける楢崎製作所(本社室蘭市崎守町、梶宏人代表取締役社長)は2023年5月から、ミャンマーの外国人技能実習生6人を初めて受け入れている。6人は来年に控える溶接技能者の資格取得に向け技術の習得に励んでいる。
同社は、外国人技能実習生らに高い溶接技術を学んでもらい、母国の経済発展に貢献してもらうことを目的に受け入れを決めた。
22年8月、同社担当者がミャンマーに渡り面接。希望者約40人の中から、溶接の仕事を希望する6人の採用を決めた。6人は23年4月に入国。監理団体が主催する生活面での研修を終え5月から入社した。
入社してからは溶接の技術習得に励んでいる。溶接の基本技術「炭酸ガスアーク溶接」を学んでいるジン・ミン・トェさん(28)は「現場の方が丁寧に教えてくれているので大丈夫」と充実した表情を見せる。
同社の羽生純司総務部長は毎日、出社する6人を笑顔で出迎える。「とにかく真面目。取り組む意欲も非常に高い」と目を細める。休みの日には温泉に出かけるなど生活面での充実も気にかける。
ピョー・リン・チョーさん(26)は3年間の実習終了後、「ミャンマーに帰って自分で建物を手がけたい」と意欲を見せる。6人は日本の生活で「困っていることはない」と口をそろえる。一方で初めて迎える冬には「寒いのは心配。でも雪は楽しみ」と笑顔を見せる。その中でも「技術を身に付けてミャンマーで溶接の仕事に関わりたい」と目標は明確だ。
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