【根室】市立柏陵中学校２年の中山晏侍（あんじ）さん（１３）は２４日、１１月にインドネシアのバリ島を会場に開催される２０２３年ビアスレ・トライアスレ（近代三種）世界選手権への出場を前に市役所を訪問。２年連続の日本代表として三種最後の大会となる本番を前に「メダルを狙いたい」と決意を披露した。

　中山さんは、７月に開催された日本代表の最終選考会１５歳以下男子の部で２位となり、世界選手権日本代表に選ばれた。水泳とランニングの「ビアスレ」、射撃を加えた「トライアスレ」（近代三種）に出場する。派遣選手団１０人のうち、北海道からはただ一人の選考となる。

　日本代表入りを決めてからは、ユニホームのサイズ調査などの諸手続きと２度の強化合宿を経て本番に備えた。合宿ではランニングを中心に体力強化を図った。世界大会に備え、特に鍛えたのは「肺活量」だとし、無呼吸で泳いだり走ったりを繰り返したという。

　国内大会優勝の実績を持って臨んだ前回の世界選手権（ポルトガル）は１３位という結果だっただけに、市役所で石垣雅敏市長と波岸克泰教育長には「昨年は残念な結果だったので、今回はメダルを取れるように頑張りたい」と、２年連続で臨む世界大会へ雪辱を期した。

　市長、教育長から「落ち着いて全力を出し切って」とエールを送られていた中山さんは笑顔で健闘を誓っていた。大会は１１月１～５日の日程で開催される。日本との時差は１時間で、大会の模様は初日の午前７時からインターネットで視聴できるという。

石垣市長（左）と波岸教育長（右）に自前のレーザー銃を手に健闘を誓う中山さん