プロ顔負けの話芸で観客を楽しませた北海道素人落語迷人会室蘭大会

　第３０回北海道素人落語迷人会室蘭大会が２１日、輪西町の市民会館わにホールで開かれ、市民ら３００人超が落語家や講談師らによる日本の古典芸能を楽しんだ。

　室蘭落語長屋や道南落語倶楽部（函館）など５団体で構成する北海道素人落語協会（芝垣美男会長）主催。加盟団体が持ち回りで開催しており、室蘭では９年ぶり。

　地元のコンピュー亭マウスさん（本名・垣内博さん）、芝辻あきこさん（同・芝垣晶子さん）らを含む１２人が出演。「食わず女房」「ういろう売り」などの講談や口上芸をはじめ、山笑亭小粒さん（同・芝垣美男さん）の落語「片棒」では、実在する室蘭の地名や飲食店名などが次々と飛び出した。

　観客席からは、出演者が練習を重ねてきた話芸の数々に大きな笑い声が聞こえた。大会を後援し、今年創立３０周年を迎えた「仙助流南京玉すだれ保存会北海道支部」のメンバーも舞台に立ち、３０回の節目の大会に花を添えた。