普通科も農業進路に 酪農、畑作の現場見学【音更、本別、士幌】
普通科の高校生に農業を職業の選択肢として考えてもらおうと、十勝総合振興局は17日、音更高校(重堂法人校長、248人)の1年生を対象に出前授業を開いた。生徒89人が管内の農業現場などを視察した。
同振興局の「農業分野における人材確保対策事業」の一環。これに先立つ11日には、同校体育館で十勝農業改良普及センター職員らが農業の基礎について授業した。
この日は最初に本別町内の道立農業大学校(下堀亨校長)を訪問。校内をバスで巡り、講堂で学校の特色を聞いた。広報担当者は「入学者の4割は普通科の生徒」などと説明、在校生2人が学校の魅力を語った。
その後は3班に分かれ、JA士幌町の農協記念館を視察したほか、士幌町内の富田牧場(富田博文代表)、矢野農場(矢野一美代表)を訪れ、酪農や畑作の現状や取り組みを聞いた。牛舎見学やトラクターの試乗も行った。
富田代表(53)は「搾乳ロボットなどで省力化を進めている」、矢野代表(56)は「自分が手掛けた部分が収量増につながると達成感を感じる」などと話していた。
ある生徒は「十勝の農作物がこうして日本各地に届いていることを改めて知るいい機会になった」と話した。
11月1日には同校で管内農業者による授業が開かれる。
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