苫小牧港の魅力体験 釣りやフェリー見学楽しむ 観光モニターツアー
苫小牧港管理組合は15日、苫小牧港開港60周年記念事業の一環で、苫小牧港の観光モニターツアーを初開催した。苫小牧市内の小学生とその保護者ら6家族21人が参加し、港の役割に理解を深めながら魅力を満喫した。
次世代を担う子どもたちに苫小牧港の魅力を知ってもらおうと企画した。東港区では有料釣り施設・一本防波堤で釣り体験を、西港区では苫小牧西港フェリーターミナルでフェリー見学をそれぞれ楽しみ、苫小牧市美術博物館でまちと港の関わりについても学んだ。
釣り体験は、参加者がサバを狙ってさおを出し、苫小牧港釣り文化振興協会の森田忠志業務執行理事(73)が「少し揺らしながら釣りざおを使って」などとアドバイスすると、体長15~20センチのサバが次々と上がった。家族5人で参加した沼ノ端小6年生の大澤ほのかさん(11)はサバ2匹を釣り「腕が疲れたけど楽しかった」と笑顔を見せた。
西港区では、商船三井さんふらわあ(東京)のフェリー「さんふらわあ さっぽろ」の船内を散策し、客室や大浴場などを見て回った。親子2人で参加した日新小3年生の水上美乃里さん(9)はフェリーに初めて乗り、「さまざまな客室を見られて良い体験ができた」と喜んだ。
同組合は、今回の参加者の意見を踏まえ、来年度以降もツアーを実施する考え。同組合政策推進課の長谷部和紀振興係長(42)は「港とまちがここまで近い関係にあることはまだまだ伝わっていない。ツアーをきっかけに港の存在を身近に感じてもらえれば」と話していた。
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