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函館新聞

無意識のジェンダーバイアスの解消、男女共同参画フォーラム【函館】

無意識のジェンダーバイアスをテーマに講演した治部氏

 「はこだて男女共同参画フォーラム2023」(実行委主催)が23日、函館競輪場テレシアターで開かれた。ジャーナリストで東京工業大リベラルアーツ研究教育院准教授の治部れんげ氏が、性別によって決めつけられる偏見「ジェンダーバイアス」の解消に向けた取り組みを語った。

 フォーラムは1989年から開催。講師の治部氏は一橋大法学部卒。日経BP社で経済記者として16年勤務し、米ミシガン大学の客員研究員などを経て、21年4月から現職。

 出生時に割り当てられた生物的な違いによる性差に対し、社会や文化の中で作られた性差がジェンダーだと説明。さらにジェンダーバイアスは「社会的に作られた性差に基づく偏見や決めつけ」だとして「男の子だから泣かないの!」「女の子は優しく」といった例を挙げた。

 性別を理由にした無意識の決めつけは、進路や仕事の役割分担、服装など個人の選択を邪魔してしまうことが問題だとし「男性は外で働いて稼ぎ、経済的に家族を支える、女性は家族への無償ケア労働を優先すべきという固定的な考え方が日常に浸透していることが背景にある」と解説。

 解消に向け「自分が嫌な思いをしたり、身近な大切な人の不利益を目にしたりすると視野が広がり、問題に気づきやすい」とし「無意識のバイアスは誰にでもある。その前提で自分の発言を見直すことが大事」とまとめた。講演会にはオンライン配信を含め、約40人が参加した。

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