選手たちと一緒にボールを追いかける子どもたち

　【網走】女子サッカーリーグ「ＷＥリーグ」に参加する大宮アルディージャＶＥＮＴＵＳのサッカー教室が網走スポーツトレーニングフィールドで行われ、管内の女子サッカー選手がプロの手ほどきを受けた。

　同チームが14日から19日まで、網走で合宿したことから開いたもの。サッカーチームに所属する女子小中学生31人が参加した。

　学年別に３つのグループに分かれ、それぞれ選手が数人ずつついて指導した。

　最初はウオーミングアップを兼ね、子どもたちがボールを使い、サークルの中をドリブル。選手から数字が指示されると、その人数で周りの子どもや選手とグループを作るというゲームを行った。

　２とか５という単純な指示のうちはすぐにグループが出来たが「３足す２引く１」などと複雑になったとたんにドリブルをする足が止まり、みな「ええと？」と計算。「４だ、４！」と答えが分かると、あわててグループを作っていた。

　後半は、選手も加わっての簡単な試合が行われた。

　低学年のグループは、子どもたちがみなボールを追いかけ、一生懸命。選手たちもボールをＴシャツで抱えて運んだりと、コミカルなプレーで子どもたちを笑わせていた。

　一方、高学年のチームはゴール前でパスを待ったり、選手をかわしながらドリブルしたりとプレーもしっかりしており、選手たちも感心していた。

　教室を終え、スタンボー華選手が「今日は楽しかったです。また、みんなとサッカーが出来るように頑張りますので、応援してください」とあいさつ。子どもたちの代表は「今日はありがとうございました。教室で学んだことを生かして、試合でも頑張ります」と礼を述べた。

　最後は全員で集合写真を撮影。保護者たちも盛んにスマホで写真に収めていた。

　乗松瑠華キャプテンは「子どもたちは最初は緊張していたけど、慣れてきたら威力のあるシュートを打ったりと、徐々にいいプレーをするようになり、私たちも純粋に楽しかった」と、教室を振り返っていた。

　14日から網走で合宿を始めたが「ホームタウンの埼玉だと、どうしても暑くて運動量が出ないが、網走は暑いよりカラッとしていて『温かいなぁ』という感じ。心肺機能もしっかりとトレーニングできている」と、網走合宿の利点を語った。

　さらに「ホテルのご飯もおいしいし、恵まれた環境でトレーニングできている」とも述べ、合宿を受け入れる網走のさまざまなサポートにも感謝していた。