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網走タイムズ

次代へつなぐ平和の願い 網走市の戦没者追悼式

戦没者のめい福を祈り、参列者が献花した

 【網走】市の戦没者追悼式がにいはら斎場(市新町)で執り行われ、参列した約70人の市民が先の大戦で命を落とした人たちのめい福を祈り、平和への誓いを新たにした。

 水谷市長は式辞の中で「私たちが普段、何げなくすごしているこの平和と繁栄は、多くの皆さまの尊い犠牲を礎にしていることを忘れてはなりません」とした上で「市民とともに力を合わせ、豊かな網走を築き上げるため、より一層努力することを誓います」と、平和と繁栄を誓った。

 オホーツク総合振興局の永安芳江くらし・子育て担当部長は「先人たちが幾多の困難を克服して築かれたこの北海道で、道民の皆さんがより豊かに安心に暮らしていけるよう、全力で取り組んでいくことを誓います」との鈴木直道知事のメッセージを代読した。

 市連合遺族会の増永賢尚会長も「国に殉じられた方々の慰霊の追悼、顕彰を継続し、また平和とわが国の伝統、文化、良俗を守り続ける決意です」と、道連合遺族会の伊東良孝理事長のメッセージを読み上げた。

 松田岳裕さん(日本詩吟学院認可オホーツク岳風会網走支部)は、市内の安喰吏沙子さんの戦争の記憶を基に、安達漢城さんがつづった追悼の詩を献吟した。

 網走一中3年の清水ひまりさんは、市の青少年平和都市友好交流事業で糸満市を訪れた感想文を朗読した。

 この中で清水さんは、現地で戦争体験者の話を聞いて「沖縄戦について本で学んだが、実際に話を聞くと、想像をはるかに超える悲惨なものでした」と感想を述べた。

 その上で「実際に戦争を体験した人が少なくなっていますが、戦争の恐ろしさを忘れないために、私たちが次の世代に伝えていく必要があると思います」と述べ、糸満市訪問が大きな経験となったことに感謝していた。

 この後、水谷市長に続き来賓や参列者が次々と白菊を献花。祭壇に手を合わせ、戦争の犠牲となった人たちを追悼し、平和を願った。

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