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網走タイムズ

宿泊客に「星空」をプレゼント ホテル網走湖荘が天体観測会 カメラを使い「電子観望」も

宿泊客らが屋上の天体観測会を楽しんだ(桑野さん提供)

 【網走】ホテル網走湖荘(市呼人78、浅利栄治社長)で、宿泊客を対象にした天体観測会を始めた。屋上に天体望遠鏡を設置し、さまざまな天体を見てもらおうというもので、望遠鏡を目でのぞくという通常の方法に加え、望遠鏡に取り付けたカメラの映像をモニターで見てもらう「電子観望」も採用。このほど、浅利社長と市内のアマチュア天文家、桑野真行さんが電子観望のリハーサルを行った。

 浅利社長は、天体観測会を開くために直径20㌢の反射式望遠鏡と、撮影用のカメラを購入。どちらもこの日が初稼働となった。

 カメラとパソコンをつなぐケーブルが短かったりと紆余曲折を経て、準備はすべて完了。いざ、電子観望―となるはずだったが、天気予報は晴れだったにもかかわらず、夜空は雲に覆われ、星はほとんど見えず。

 残念に思いながらも、しばらく待つと東の空の満月が雲から出てきたため、まずは月を対象に電子観望した。

 望遠鏡を月に向け、目でのぞく部分にカメラを取り付け、パソコンを操作すると画面に月の一部が表示され、浅利社長も桑野さんも思わず「よし」と、手応えを感じたよう。

電子観望のリハーサルをする桑野さん(左)と浅利社長

 雲の切れ間を探しながら、2つの星が隣り合って見える二重星の中でも、最も美しいといわれる「アルビレオ」、同じく北斗七星の柄の部分にあり、視力のいい人なら肉眼でも2つの星に見える「ミザール」など、次々とパソコンのモニター上で観察した。

 この日の電子観望で、最も盛り上がったのはやはり土星。最初はカメラの視野にうまく入らず苦戦したが、何度か望遠鏡の向きを調整すると、モニターに土星が現れ、輪がくっきり。目でのぞく望遠鏡と違い、その場にいる人全員が同時に見られる、電子観望最大のメリットに、2人は「これならいける」と、天体観測会の感触を得ていた。

 リハーサルの翌日、宿泊客らに声をかけ、天体観測会を開催。神奈川からの宿泊客など、10人が参加した。

 前日よりも星空が広がり、集まった人たちは望遠鏡で明るく輝く満月やアルビレオ、無数の星が集まった球状星団などを観測。夏の夜の星空を楽しんだ。

 中には望遠鏡ののぞき口にスマホのカメラをあてがい、満月やアルビレオを写真に収める人も。スマホで直接写すのとは違い、画面いっぱいに写る迫力満点の写真に、みな満足そうだった。

 天体観測会は宿泊客を対象に、午後8時から。屋上は暗くて足元に注意する必要があり、大人数だと対応が難しいことから、浅利社長は毎回先着10人程度の申し込み制で考えているという。

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