運行開始間近の花電車を前に路面電車感謝祭をＰＲする乗務員

　函館市企業局交通部は３０日午前９時半から４年ぶりとなる開業１１０周年記念路面電車感謝祭を市電駒場車庫構内で開く。車庫内見学や足こぎトロッコ乗車、廃車部品販売などを企画している。

　ＮＰＯ法人函館市電の熟練工の技を伝える会（村上英彦理事長）、函館チンチン電車を走らせよう会（高田京子会長）、函館市電カレンダー制作委員会（京極寛委員長）が事業に協力。

　親子見学会は午前９時から先着１００人程度を受け付け、３班に分けて見学。構内では７日に運行を開始したばかりのらっくる号の新車９６０５号車や５３０号車を展示。同９時５７分には箱館ハイカラ號、同１０時１２分には花電車の出発を見送る。

　このほか、運転シミュレーター、ちびっこ運転免許証作成、足こぎトロッコ乗車など親子で楽しめる企画も。駒場車庫前で下車して来場した人には記念カードを配布する。また、廃車部品販売は実際に市電で使われた方向幕、ヘッドライト、つり手など安価なものからマニアックなものまでさまざま。市のホームページで公開中で、同９時半～１０時半の受け付け後、抽選となる。

　同部事業課の湊公宏課長は「感謝祭は４年ぶりの開催。心待ちにしていた人もいると思う。是非、駒場車庫に遊びに来て歴史を感じてもらいたい」と来場を呼び掛ける。

　午前１１時半終了。問い合わせは同課（０１３８・３２・１７３０）へ。