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函館新聞

神社で朝食、笑顔で多世代交流 七飯の三嶋神社、地域活性化へ【七飯】

 【七飯】本町の三嶋神社(水嶋恵嗣宮司)で12日朝、「神社で朝ごはん」と題した催しが初めて行われた。地域住民が通勤や

神社で朝食を食べる参加者

通学前に神社に集まり、ラジオ体操をして朝食を食べるというもの。多世代交流や栄養バランス、地域の食の活性化など多くの思いを詰め込んだ取り組みだ。

 企画したのは同神社と食育事業などを手掛ける函館市のNPO法人「のこたべ」(平島美紀江理事長)。同町在住の平島理事長が、住民同士のつながりを深め、地域の食を広めたいと思ったのがきっかけ。「子どもの朝食欠食や孤食、高齢者の健康、栄養バランスなども課題と感じており、それらを解決したいと思った」とする。

 この日は試験的に行い、地域の子どもや高齢者ら14人が参加。午前7時20分からラジオ体操をして、全員で朝食を食べた。

 メニューはおにぎり2つとこうじ納豆、キュウリの漬物、みそ汁の4品。コメは北斗市の農家が作ったふっくりんこのほか、食材はほとんどが地域のものを使った。平島理事長は「地域の生産者や商店のものを使うことで味を広めることができ、食の活性化につなげていきたい」と意気込む。

 参加した大川の迫田幸男さん(75)は「普段は妻と2人の朝食だが、朝から多くの人の笑顔を見ながら食べる朝食は格別」と話した。水嶋宮司は「神社は人が集まる場所。参加者や生産者、店舗など輪を広げていければ」と語った。

 次回は23、29日で、時間は午前8時から。料金は大人700円、子ども300円。問い合わせは同神社(0138・65・2074)へ。事前予約制で、前日の正午までに申し込む。

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