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網走タイムズ

台湾と網走、野球で交流 肩を組み合い健闘たたえる 国民小学訪問団が来網

試合が終われば、同じ野球仲間。すぐに打ち解けた

 【網走】台湾の宜蘭縣蘇澳鎮蓬萊国民小学(日本の小学校に相当)訪問団がこのほど網走を訪れ、市内の少年野球チームと親善試合を行ったほか、日本の授業を体験。市内見学などで交流した。

 2012年に網走日台親善協会が設立され、今年で10周年を迎えたことから、スポーツや文化交流をねらいに訪れたもの。

 一行は、王麗萍校長を団長に5年生9人、6年生6人、引率教諭8人の計23人。台湾から十勝川温泉を経て、2日目に網走入りした一行は、南小を訪れて授業交流。午後は市役所を訪れ、水谷市長を表敬訪問した。

 3日目はオホーツク流氷館などを見学。野球の練習も行い、夜はB&B網走で交流10周年を祝う食事会に出席した。

 4日目は、いよいよ市内少年野球チームとの親善試合。同校の野球チームは、12歳以下の世界大会「カル・リプケンワールドシリーズ」の台湾代表にもなっているという強豪チーム。網走ポプラクラブと西が丘小ファイターズの合同チームと対戦した。

 試合は6回まで、もしくは90分という少年野球の公式ルールで行われた。先攻の台湾が初回に4点、3回にも3点を挙げたが、網走チームも3回の裏に2点を挙げて点差を縮めるなど、勝利の女神はどちらにほほえむか、分からない状態で試合が進んだ。

 グラウンド以上に盛り上がったのが、スタンドの応援団。ヒットが出ると歓声が上がるのはもちろん、相手チームの好プレーにも拍手を送るなど、球場は親善ムードに包まれていた。

 結果は8―5で台湾チームが勝利。試合終了後、台湾のチームは網走側のスタンド前に整列し、「アリガトゴザイマシタ」と、日本語であいさつ。網走チームの応援団は、大きな拍手で応えていた。

 試合後は、両チームがバックネット前に並んで記念写真。全体の写真を撮り終えると、グラウンドのいたるところで両チームの選手が肩を組んで写真を撮ったり、互いの健闘をたたえたりと、野球という同じ志を持つ小学生同士が、国籍や言葉の違いを感じさせない交流を繰り広げていた。

 王校長は「網走は2度目だが、初めて緑の季節に来た。大自然が素晴らしい」と、網走の自然環境に感激するとともに「網走の人たちは心やさしく、親切」とも。

 今回の親善試合を機に「交流した子どもたちは成長していくので毎年、野球の試合で交流できれば」と、両者の将来に期待をかけていた。

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