鳴海新冠町長（左）福田常務取締役ディレクター（中央）大鷹日高町長（右）

【日高】新冠町のノースヒルズ（前田幸治代表）は今年４月、同社が所有する鳥取県伯耆町の大山ヒルズで開催した「20周年記念感謝の集い」の席上で牧場施設が所在する新冠と日高の両町のほか、鳥取県伯耆町へ各１千万円を寄付した。このことから日高町役場で22日、日高、新冠両町が合同の善行表彰、感謝状授与式を開き、ノースヒルズの福田洋志常務取締役ディレクターへ大鷹千秋日高町長が善行表彰の盾、鳴海修司新冠町長が感謝状を手渡した。

　ノースヒルズは、１９８４年に新冠町美宇に開場。来年は開場40周年を迎える。大山ヒルズは、世界への挑戦「世界に通用する馬づくり」を目指し、雄大な大山の麓で競走馬の育成に取り組んでいる。同施設が開業した２００３年には２つの厩舎、52の馬房で運用を始めたが、現在は12厩舎、２５５馬房まで拡大。これまでに３頭のダービー馬、キズナ（２０１３年）、ワンアンドオンリー（14年）、コントレイル（20年）を輩出。コントレイルは史上３頭目の「無敗の三冠馬」となった。ここで鍛錬されて世に出るなど日本屈指の育成、調教施設だ。

　福田常務取締役ディレクターは「３頭のダービー馬を輩出することができたのは皆さんのおかげという感謝の気持ちを込めて（寄付金を）贈った」と話した。

　鳴海新冠町長は「さらに強い馬を作り、日高管内の馬産業に貢献してくれることを願っている。町の産業振興、環境整備などに役立てたい」、大鷹日高町長は「日高管内はもとより町内のためにも強い馬づくりを目指して頑張ってほしい。有意義に活用させていただく」とそれぞれ感謝の言葉を述べた。

　新冠町では秋に善行表彰を行うという。