渡島の観光客1026万人 コロナ前の85% 明るい兆し 振興局まとめ【函館】
渡島総合振興局と桧山振興局は27日、渡島、桧山管内の2022年度観光入り込み客数を発表した。渡島2市9町の合計は前年比32・6%増の1026万3200人で、新型コロナウイルス禍前には及ばないものの、19年度に比べ85・4%まで回復し、明るい兆しが見えてきた。桧山管内7町は、同10・4%増の113万400人で、ほぼコロナ前の水準に戻った。
渡島管内は、コロナ対策のまん延防止等重点措置や緊急事態宣言の発令がなく、中止や縮小していたイベントが通常開催となったため、前年から252万3900人増えた。全国旅行支援の実施も後押しした。
道内客は同21・0%増の626万9800人(61・1%)、道外客は同56・2%増の399万3400人(38・9%)となり、道外客の割合が増加。日帰り客は同24・5%増の726万5000人(70・8%)、宿泊客は同57・6%増の299万8200人(29・2%)で、宿泊客の割合が伸びた。
月別にみると、全ての月で前年を上回り、特にサクラの時期やゴールデンウイークの4~5月、7~9月の夏休みや大規模イベント開催で入り込みが増加した。
市町別にみると、函館市が同31・3%増の454万7400人。全国旅行支援や「はこだて割」の宿泊割り引きで平日、土・日曜、祝日を問わず入り込みがあった。北斗市は同24・8%増の64万5000人で、北斗市夏まつりや商工観光まつりの復活、北斗紅葉回廊の来場者が増えた。昨年3月26日に函館・江差自動車道の木古内インターチェンジが開通した木古内町は函館からのアクセスが良くなり、同36・3%増の68万8300人となった。
渡島の訪日外国人の宿泊客数は9万5054人で、水際対策の緩和で10月以降急増し、同9万3512人の増加。19年度比は17・4%にとどまった。
振興局の三浦正彦地域産業担当部長は「まだコロナの影響を脱していない。縄文遺跡群や食、一次産業など渡島の魅力を一体的に発信し、人を呼び込みたい」と話す。田中仁局長も「戻りつつあるが、観光施設によって入り込みにばらつきがあるようだ。観光施設の人手不足が深刻で、影響を注視したい」とする。
桧山管内は今金町を除く全町で増加した。
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