校舎周辺にクマ!どうする? 関係機関が小学校で対応訓練
【網走】市内の郊外地区でクマの出没が相次いでいることから、郊外校の敷地内にクマが侵入した時の対応訓練が、市北浜の網走白鳥台小で行われた。
網走署が主催したもので、同小の児童と教職員のほか網走市、オホーツク総合振興局、知床財団なども参加した。
訓練は、同小裏手にある畑にクマがいるのをパトカーが発見。関係機関に情報を伝えるとともに、同小にも報告。グラウンドにいる児童に校内に避難するよう放送で促す―というもの。
クマに扮した人が畑に現れると、パトカーの署員が無線で連絡。訓練に参加した関係者は、学校周辺を徘徊するクマ役を遠巻きに見守りながら、情報の伝達状況などを各にしていた。
一方の同小では、グラウンドにいる児童に向けて「クマが出たので、落ち着いて体育館内に避難してください」と放送が流れ、児童は急いで体育館へ避難した。
避難を終えた児童に、川村一恵校長は「避難する時は、指示の声が聞こえるよう、静かに避難するように」などと指導するとともに「クマは普段は臆病なので、もしクマが現れても脅かしたり、大声を出したり走ったりせず、近くの建物に入るようにしましょう」と、クマが現れた時の対処を説明した。
川村校長によると、北浜地区を含む市の南部地区はクマの目撃例が多く、情報を受けると登下校時にはスクールバス乗り場まで保護者に送り迎えをしてもらうといった対応を取っているという。
しかし、クマの出没情報に対応した危機管理マニュアルはあるものの、今回のような避難に関するマニュアルはないことから、訓練を終えた川村校長は「この機会に、避難のマニュアルも整備したい。児童もクマのことはよく知らないと思うので、生態や危険性を学ぶ良い機会になったのでは」と話していた。
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