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網走タイムズ

オホーツクの農産物 商品開発、販売で支援 東京の「SL Creations」

中島局長に寄付金の目録を手渡す佐藤社長(左)

 【網走】加工食品や冷凍食品などの開発、宅配、通信販売などを手がける「SL Creations」(東京都大田区、佐藤健社長)が、道に53万8673円を寄付した。オホーツクの農水産物を使って商品を開発、販売し、その売り上げの1%を寄付するという同社の「美しい国から」プロジェクトによるもの。2017年から始まり、今回で7年目になる。

 オホーツク総合振興局で贈呈式が行われ、佐藤社長が中島和彦局長に寄付金の目録を手渡した。

 佐藤社長は、この1年はまだコロナの影響があり、新商品の開発などができなかった半面「生産者や現地の人のおかげで、14の商品を販売することが出来た」と述べた。

 その上で「今年はコロナも収束しかけているので、新しい方々と新しい商品を開発できると張り切っている。大企業ではないので大きなことはできないが、だからこそ少しずつ継続し、食を通してオホーツクの良さを全国の人に知ってほしい」と、同プロジェクトの継続、またオホーツクの生産者との絆をさらに深めていき、地域活性化により貢献していく姿勢を示した。

 これを受け中島局長は「オホーツク管内のおいしいものをいっぱい使って商品を開発していただき、大変ありがたい。これからもご縁を大切にしながら、われわれもプロジェクトを後押ししていきたい」と、毎年の寄付に感謝の言葉を述べた。

 このプロジェクトは、オホーツク産の食材をアピールすることで販売を促進。消費者は安全、安心な商品を購入でき、生産者は生産物の消費拡大につながり、生産から販売流通、消費それぞれの場面でメリットを得ることができる。

 さらに、売り上げが伸びれば寄付額も増え、道の施策が充実するなど、大きな可能性を秘めたプロジェクトとして、各方面から期待を集めている。

 寄付は2017年から毎年行っており、今回で寄付の総額は280万円余となっている。

 特に、この1年はオホーツク産の魚介類をふんだんに使ったおせち料理「北海オードブル重」、また「北の海の幸~お刺身セット」が上位となり、この2商品だけで約3千万円を売り上げる同社の看板商品という。

 このほかにもオホーツク産のジャガイモ「きたあかり」を使った商品、網走産のもち麦を扱った商品などがあり、いずれも人気が高いという。

 また、生産者がこだわりを持っている農水産物が、どのように生産されているかを見てもらうための農業体験ツアーも企画。内容の検証を兼ねて19年、社員や販売員で最初のツアーを実施した。

 その後、顧客を対象に実施する予定でいたが、新型コロナの影響で出来なくなっていたもの。今年はコロナの影響も弱まっていることから4年ぶりの開催が決まり、9月16―18日の3日間で実施するという。

 このツアーでは、ジャガイモやカボチャの収穫体験のほか、サケのそ上と水揚げの見学、イモだんごづくり、チーズづくり、またカヤック体験など、オホーツクならではのアクティビティが盛りだくさんとなっており、同社は「オホーツクに来ていただき、使っている素材の良さを知ってもらう機会になれば」と、同ツアーの効果にも期待している。

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