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日高報知新聞

4町が思いを一つに 北の流氷 ロケ受け入れなどの合同説明会【えりも】

田中監督(中)らスタッフと4町の町長ら映画製作準備委員による記者発表

【えりも】えりも岬の緑化事業が主題の映画「北の流氷(仮題)」のロケショーン受け入れなどの合同説明会が17日、町福祉センターで開かれ、田中光敏監督と三重県の映画企画会社キックスマッシュ21の北出純也企画事業部員、大阪市の創作会社クリエイターズユニオンの毛利万理代表取締役が出席するなか、舞台となる日高東部3町と広尾町の担当者、各町の映画製作を応援する会から30人が参加し、映画製作にあたる必要事項を確認した。

 田中監督は冒頭あいさつで「コロナ禍も終焉に近づき、ようやく映画製作を形として進められる段階にきた。来年6月までに各町の四季折々の美しい風景を撮影記録する。来年はスタッフ、俳優、エキストラが500人~千人が訪れるため、各町の魅力を知ってもらうチャンスでもあり、それらの人たちに各町のリピーターになってもらい、各町の“まちづくり”に役立ててほしい」話した。

 また、ドローンで撮った各町の四季の風景として、広尾町側からは日高山脈、えりも町は襟裳岬、百人浜の渚と緑化地帯、ハートの湖・豊似湖、様似町のアポイ岳と幌満峡の渓谷、浦河町の優駿さくらロードのサクラ並木などを映像で公開し、「山が豊かになると、海が豊かになる。人が自然を守り、自然が人を守る」が映画のテーマ―と強調した。

 説明会の協議事項は「応援隊(サポーター)の分担」について、炊き出し、資機材、マンパワー、情報発信の4グループに分かれ、ロケ中にスタッフへの炊き出し提供、ロケ中に必要な作業車の提供、駐車場の確保と駐車誘導、映画のロケ中の進行を発信するなどの分担の必要を確認した。

 田中監督は「初めての土地で美味しい食事を経験すると、スタッフらはSNSなどで全国へ発信している。自分の町の特産品をPRするチャンスにもなる。町のグルメマップを作製してスタッフに手渡す町もある。ロケは4週間を予定しており、週1日は休息日なので、地元の人たちの接点になる。4町が思いを一つにして前向きに取り組んでほしい」と期待した。

 各町の担当者と応援する会では、映画のクランクインまでに、それぞれの受け入れ分担に必要な情報を交換し合うことを確認しあった。

  ◇  ◇  ◇

町のキャラクターを描いた幟旗を見入る担当者

 19日には浦河町役場で、田中光敏監督らスタッフがえりも町、浦河町、様似町、広尾町の4町を訪れ実施した映画の実景撮影と撮影場所を事前に下見、準備するロケハン(ロケーション・ハンティング)についての記者発表が行われた。

 記者発表には、田中監督はじめ、北出純也ドローンカメラマン、毛利万里アソシエイトプロデューサーの映画製作スタッフ、製作準備委員会委員長の大西正紀えりも町長、池田拓浦河町長、荒木輝明様似町長、村瀬優広尾町長、日高信用金庫の新保雄司常務理事が出席した。

 今回のロケハンは、14~18日の日程で4町を巡り実施。田中監督は、自然豊かな景色を前に「きっといい作品ができる」と確信しながら、実際の撮影に合わせて、宿泊場所や受け入れ人数、車の乗り入れ状況、気象条件や地元産業などの調整を行い、来年7月に予定するクランクインまでに準備を整えていく方針を説明した。

 大西委員長は「クランクインが延期となり、準備期間にも余裕ができた。万全の態勢で製作スタッフを受け入れられるよう4町でしっかりと連携していきたい」と意欲を示した。

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