趣向を凝らした取り組みが好評な西陵中学校図書館

　学校図書館の充実に取り組んでいる登別市西陵中学校（中島英治校長、１１６人）の図書館で今月スタートした「図書館スタンプラリー」が生徒から好評だ。司書の加藤絵美子さんは「誰でも気軽に立ち寄れる学校図書館を」と力を込める。

　加藤さんは２０２１年から同校で勤務。週２、３日、図書館の蔵書整備などを行っている。「図書のラインナップは生徒から読んでみたい本を聞いている」と話す加藤さん。１話を５分ほどの短時間で読める「朝読書におすすめの本」などが生徒から人気だという。

　図書館スタンプラリーは、本を１冊借りるとスタンプを一つ押すことができ、１０個で筆記具などをもらえる「ガチャガチャ」を行える仕組み。加藤さんは「漫画などさまざまなジャンルの本を置くことで、活字が苦手な生徒も気軽に立ち寄れる場所にしている。今後も読書を楽しんでほしい」と述べた。

　中島校長は「生徒の読解力向上は一朝一夕にできるものではない。まず読書に親しんでもらうことで、図書館が心のオアシスになればいいと思う」と話していた。