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日高報知新聞

シーズン中の無事故を アポイ岳と周辺施設 オープンを前に安全祈願祭【様似】

関係者が出席しシーズンの安全を祈願する

【様似】一帯がユネスコ世界ジオパークに認定されているアポイ岳(810・5㍍)の山開きと登山口のアポイ山麓ファミリーパークなど周辺施設が15日からオープンするのを前に14日、町と町観光協会による安全祈願祭が行われ、関係者がシーズン中の無事故と無災害を願った。

 アポイ岳は国の特別天然記念物指定の高山植物群落があり、4月のこの時期、8合目から上はまだかなりの雪が残る。大型連休以降から本格的な登山シーズンを迎え、春から夏秋にかけヒダカソウやエゾコウゾリナほか、同岳だけで見られる固有種を含め貴重で多彩な高山植物が花開く。

 平成27年秋に同岳を中心とした一帯がアポイ岳ユネスコ世界ジオパークとして認定を受けてから、登山者も1万人弱にまで増加したが、その後は自然災害などを背景に、登山客は2千人ほど減少し7200人前後で推移している。

 山麓にはジオパークの拠点となるアポイ岳ジオパークビジターセンターがあり、周辺にキャンプ場やゴーカートなど家族がそろって楽しめるファミリーパークが広がっている。

 安全祈願祭には荒木輝明町長、町観光協会の中村康則会長、様似町議会の工藤仁議長、日高振興局、浦河警察署、アポイ岳ファンクラブの田中正人会長ら約15人が出席。ビジターセンター横の「幸せをもたらすアポイの鐘」の前で神事による祈願を行い、出席者が祭壇に玉ぐしをささげた。

 この後、荒木町長と中村会長があいさつし、シーズン中の無事故をお願いした。

 アポイ岳の残雪は例年より少なく、今年の4月末―5月上旬の大型連休は登山者や家族連れなどでにぎわいそうだ。

 また、周辺施設ではパークゴルフ場やキャンプ場も15日からオープンする。

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