包括支援センターよろこび、北浜町会館内にサテライト拠点【函館】
函館市地域包括支援センターよろこび(桔梗1、林珠樹センター長)は4月から、北浜町会館(北浜町5)内に多世代交流スペース「ツナガルトコロ」を開設した。地域包括支援センターの拠点を町会施設に開設するのは市内初。住民に身近な町会館に相談拠点を置くことで、住民支援の充実や多世代交流の促進が期待される。林センター長は「新たな地域支援の輪が広がる」と話している。
北浜町周辺と同センターは約5キロ離れ、移動手段のない高齢者の生活相談などは、センター職員が自宅に出向き対応してきたが、時間がかかるなど課題があった。
同センターと北浜町会は、地域課題の解決策などを話し合う「地域ケア会議」を毎年開催し信頼関係を築いてきた。町会館を有効活用したい町会と、拠点開設でサービスを向上させたい同センターの思いが一致。町会が会館の一室を無償貸与し、同センターが職員を派遣し、サテライト拠点として活用する。
市内には10カ所ある包括支援センターの中で町会との連携強化の先行事例となる。市保健福祉部の伊藤寛福祉拠点担当課長は「肩肘張らず相談できる場が身近にあることに意義がある」と話した。
同館の管理を担当し、民生委員も務める酒井道子さんは「町会館に行けば、『包括』につながるという認識が広がるよう、気軽に立ち寄れるよう工夫をしたい」とし、「この取組みが町会活性化のきっかけとなれば。会館の利用方法を含め、他町会にも広がってほしい」と期待した。
同スペースは週2日の開設。火曜日は午後1時半~同4時半、金曜日は午前9時半~午後0時半。
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