台湾・香港向けの越境ＥＣサイトで販売した登別ＢＯＸ

　台湾や香港向けに、登別などの地域産品を詰め合わせた商品を越境ＥＣサイトで販売する「外国人観光客のぼりべつ旅マエキャンペーン」が終了した。地域産品を詰め合わせた「北海道登別ＢＯＸ」を昨年１２月～２月の期間、台湾・香港向けの越境ＥＣサイトで販売し、１５６０万円の経済効果があった。

　同事業は、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として実施した。訪日旅行を検討している外国人旅行者に対して市の魅力や観光情報の発信、地域産品の販売のほか、ニーズ調査を行い、訪日客の誘客促進と市内経済の活性化を図る目的で行った。

　市は、市内８事業者から５４品の応募があり、その中から３２品を選定。登別などの地域産品を詰め合わせた８種類の「北海道登別ＢＯＸ」をつくり、アジア最大級の日本紹介メディアを運営する「ファンジャパンコミュニケーションズ」の越境ＥＣサイトで販売。サイト内で登別観光の魅力も発信したほか、登別青嶺高校の生徒も協力した。

　市観光振興グループによると、台湾メディアへのニュースリリースや台湾のランタンフェスティバル期間中に台北市内で出店するなど、販売促進活動を進めた結果、昨年１２月～２月の３カ月で用意した２２００個は全て売り切れ。１５５９万５６００円の経済効果があったという。

　ＢＯＸ購入者らを対象にアンケート調査も実施。今年３月４～１３日の期間、１４０４人にオンラインで行った結果、９割以上が２回以上の訪日経験があり、うち、８割が北海道を訪れたことがあると回答。９割以上の回答者がＢＯＸ購入で来登の意向が高まったとしている。

　同グループは「アンケート調査の結果を踏まえ、訪日客の誘客促進に向けた施策を展開していきたい」と話している。