春ホタテ初水揚げ 成貝高値、前年上回る【根室】
【根室】根室湾の春ホタテ漁の操業が4日から始まり、5隻が根室港に初水揚げした。ロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁禁止に伴う代替漁業の「新漁場ホタテ漁」と、北洋減船対策の「再生漁場ホタテ漁」が同時期に操業するのは今年で3年目。競りでは大サイズ、成貝の高値が前年を上回るスタートとなった。
春ホタテ漁の漁期は5月末までの2カ月間。新漁場は歯舞、落石、根室湾中部漁協の漁船3隻、再生漁場は根室、根室湾中部漁協の漁船2隻が出漁し、新漁場は110㌧、再生漁場は400㌧の水揚げを計画している。今月1日の解禁だったが、しけのため延期となっていた。
この日は午前5時に各船が出漁してそれぞれ操業を行い、正午すぎまでに根室港に帰港。再生漁場1・9㌧、新漁場2・5㌧の計4・4㌧(前年10・6㌧)を揚げた。根室市場で行われた競りでは、大サイズの高値は1㌔当たり518円で前年を37%上回り、成貝は同356円で43・5%上回った。
新漁場で操業し、水揚げを行った落石漁協所属「第38昇宝丸」(9・7㌧)の坂井良治船長(58)は「きょうは調査を兼ねて操業した。前年に比べ型は少し良さそうだが量は今ひとつ。これからどうなるか分からないが今後に期待している」と話していた。
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