現場後代検定「極めて優れた種雄牛」 「北宝翔」が選抜 上村牧場 白老
白老町石山の白老和牛王国上村牧場(上村篤正社長)が生産した黒毛和種の種雄牛「北宝翔(きたほうしょう)」が、一般社団法人ジェネティクス北海道(本所・札幌)の実施する現場後代検定で「極めて優れた種雄牛」に選抜された。2018年の北白翔(きたはくしょう)に続く6年ぶり2度目で、JAとまこまい広域では通算5度目。22日に社内で表彰状を受け取った上村社長は「快挙であり、うれしいの一語に尽きる」と話している。
同法人は、より高品質な肉用牛を生産するために、種雄牛の能力を判定する検定を実施し、黒毛和種の優良種雄牛を選抜している。
北宝翔は、発育や骨締まりがよく、体上線(背腰)の強い田尻系種雄牛。資質の良い産子が生産されている。同法人による今年1月の北海道育種価評価(産肉能力などの遺伝的能力)では、「枝肉重量」など八つの形質別評価項目中、5項目で上位10頭に選ばれた。このうち値が高いと霜降りの割合が高まる「脂肪交雑基準値」、脂身が増す「皮下脂肪厚」の項目はそれぞれ4位で、中でも評価が高かった。
同社では、雌、雄ともに牛を自社で生産し、買い取り、加工しているほか、町内の自社店舗で提供している。同法人の氏平健太郎道央広域事業所長から表彰状を受け取った上村社長は、2度目の評価に対し「地元の子どもがドラフト入団したような気持ち。活躍はこれからになる」と期待する。
白老町は町制施行の1954年、道内で初めて黒毛和種を導入した。当時の町長が肉牛に望みを託して島根県から44頭を買い付けたのが始まり。上村代表は「白老が母牛の里として確固たる地位を築いていたことと、改良に注いだ先人の努力の結晶が実ったもので、上村牧場だけの栄誉ではない」と気を引き締め、「白老牛は他地域の肉に負けないおいしさという自負がある。価値をさらに多くの方に知ってもらうことが目標」と目を輝かせている。
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