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網走タイムズ

「実学主義」で活躍する人材に 357人、網走から羽ばたく 東農大オホーツクで卒業式

後輩から胴上げで祝福される卒業生

 【網走】東農大生物産業学部と、大学院生物産業学研究科の学位記授与式が、同大オホーツクキャンパスで行われた。生物生産学部は北方圏農学と海洋水産、食品香粧、自然資源経営の4学科334人、大学院博士前後期課程23人の計357人が学位記を受けた。

 式では江口文陽学長が大学院前後期の23人、各学科の代表4人に卒業証明の学位記を授与。成績優秀特別賞の津田鈴子さん(北方圏農学)ら4人、また卒論の優秀賞や大日本農会賞など、合わせて12人を表彰した。

 また、網走に密着した研究や政策、地域活性化につながる卒業論文を書いた4人に網走市長賞、スポーツで活躍した学生5人に同学部協力会オホーツク賞が贈られた。

 告辞の中で江口学長は、コロナ禍の中での勉学、研究や課外活動となったことを踏まえ「皆さんは努力や工夫をし、大きな壁を乗り越えた勇者」と卒業生をたたえた。

 その上で、理論と実学の両輪という、同大を創設した榎本武揚の理念、また横井時敬初代学長の「稲のことは稲に聞け、農業のことは農民に聞け」を引き合いに「皆さんは、132年の歴史がある農大の一員。どんな場所に行っても農大魂をたくわえ、大きく羽ばたいて活躍してくれることを願っています」と、卒業生を激励した。

 来賓で出席した水谷市長は、専門サイトの人気投票で、数あるマラソン大会の中でオホーツク網走マラソンが1位となっているのは、卒業生が1年生の時にボランティアとして参加し、ランナーに真心で接してくれたからこそと評価。改めて感謝の意を示し「今度はランナーとして、みなさんと会いましょう」と呼びかけた。

 これらの祝福に、卒業生を代表して平賀楓也さん(北方圏農学)が、答辞で「大学生活では、多くの出会いがありました。豊かであり、厳しくもある自然環境の中での生活は、私を心身共に成長させてくれました」と、網走での4年間を振り返りながら「私たちは、これからそれぞれの道を歩んでいきます。進む道が違いますが、新たな生活への一歩を踏み出します」と答辞を述べた。

 式を終え、退場する卒業生を待ち構えていたのは部活動やゼミの後輩たち。卒業していく先輩と握手を交わしたり、花束を贈るなどして祝福した。

 中でもアメリカンフットボール部は、ユニホーム姿の後輩たちが待ち構え、卒業する先輩の姿を見つけると有無を言わせず胴上げ。数回、宙に舞った後、すぐ横の雪山に放り投げる手荒な祝福に、周囲で見ていた卒業生や保護者からも歓声が上がっていた。

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