訪日客にチラシを配布する室蘭署員ら

　道内で外国人旅行者らによるレンタカーの交通事故が相次いでいることを受け、室蘭署は２２日、訪日客に注意喚起する交通安全啓発活動を登別温泉街で行い、関係者が日本の交通ルールを紹介するチラシを訪日客に配り、交通安全を呼びかけた。

　入国規制の緩和で登別温泉街にも訪日客の姿が見られるようになっている中、今年１月３０日に登別温泉町で訪日客が運転する乗用車がタクシーと正面衝突し、タクシーに乗っていた４人が軽傷を負った事故が発生した。今後も訪日客が当事者となる事故が懸念されることから啓発活動を実施した。

　この日は、登別市や市交通安全協会、登別国際観光コンベンション協会、極楽通り商店街振興組合などから約１０人が参加。６カ国語の動画を視聴できるＱＲコードが付いた日本の交通ルールを紹介するチラシを登別温泉を訪れた訪日客に配布し、交通事故防止を呼びかけた。

　同署の秋山優太交通第一課長は、入国規制が緩和した昨年１１月～今年２月１７日の間に、訪日客による事故が登別市内ですでに５件発生しているとして「今後も訪日客が増加することが予想される。日本の交通ルールを理解してもらい、事故の未然防止に努めていきたい」と話していた。