釧路港に第8魚揚場、7月着工【釧路】
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建設予想図。左の白い屋根が新設する第8魚揚場で、右の青い屋根が第7魚揚場(釧路市水産課提供)
釧路市は新年度、釧路港副港で第8魚揚場の新設工事に着手する。老朽化した第7魚揚場に替わるもので、釧路港の主力である沖合底引網漁によるスケソウダラなどの水揚げに使用される。今年度内に実施設計を行い、7月に着工、来年12月竣(しゅん)工(こう)の予定。衛生管理を向上させた施設を整備し、魚価アップを狙う。
第7魚揚場は1983年から84年にかけて建設され、現在使用されている魚揚場の中で最も新しいが、40年ほど経過している。水揚げ時に鳥のふんが混入したり、直射日光や雨による鮮度低下を防ぐ必要があるため、新施設は岸壁の上までひさしを伸ばし、魚をすぐに荷さばき施設に搬入できるようになる。近年の漁港整備は屋根付き岸壁が主流で、釧路、根室管内の各漁港でも進められている。
第8魚揚場の建設場所は、第6・7魚揚場がある埠(ふ)頭(とう)の西側の荷さばき用地。第8魚揚場は幅80㍍、奥行き25㍍で面積は2000平方㍍。ひさしの長さは10㍍で高さは6㍍。市場事務所や買い受け人控え室などが入る管理棟(1階建て、250平方㍍)を併設。施設入り口に消毒施設を設置するなど、衛生管理を徹底する。
総事業費は17億1000万円で、3分の2は国の補助を充てる見込み。なお、第7魚揚場は、第8魚揚場の供用開始とともに廃止するが、解体予定は今のところない。
第8魚揚場を主に使用する地元船による沖合底引き網漁業は、22年の水揚げ高が約36億7000万円で、釧路港全体の3分の1を占める。魚は沖底船によるスケソウダラやマダラ、カレイ類、メンメなどの赤物のほか、サンマ、イカの水揚げが行われる。
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