網走ちゃんぽん大人気 研究会が幼稚園児に振る舞う
【網走】網走と雲仙のご両地グルメでまちおこしに取り組む「網走ちゃんぽん研究会」(石原基会長)が、網走若葉幼稚園の園児に網走ちゃんぽんを振る舞った。
年長組の教室を訪れたのは、同研究会の北野貴丸事務局長。始めに、網走ちゃんぽんの歴史や使われている具材などを紙芝居で説明した。
網走ちゃんぽんは、雲仙小浜ちゃんぽんの豚骨スープをベースに、網走産のシジミやホタテ、かまぼこを使うことなどが定義付けられている。
北野事務局長は、これらの具材がすべて網走産で揃うことを紙芝居で園児に教え、網走の良さを説くとともに、どんぶりも網走刑務所で作っているなど「網走のいろんな人が手伝ってくれて、網走ちゃんぽんができています」と話すと、園児もうなずいていた。
紙芝居の後には、同研究会が考案し、全国ご当地ちゃんぽん連絡協議会の公認となった「ちゃんぽんポーズ」も園児に伝授。「おいしいちゃんぽんを、食べるぞー」と北野事務局長が声をかけると、園児は「えい、えい、おーっ!」と、謎の勝ちどき。厨房に移動し、網走ちゃんぽんを作る工程を見学した。
寸胴に沸かしたお湯からシジミを取り出し、雲仙小浜ちゃんぽんの豚骨スープを投入。北野事務局長が味を確かめた後、園児の代表が味見をすることになった。
器を受け取った園児は、初めは神妙な面持ちだったが、スープを口に含んだとたん「おいしい」と顔を崩し、北野事務局長も満足そう。ほかの園児は、味見をうらやましそうに見守っていた。
寸胴をコンロから下ろし、中華なべを乗せると煙が出るくらいまで熱してからラードを入れ、玉ネギ、キャベツ、モヤシと、具材を次々投入。火が通ったところで鍋の中にざるを置いて麺を入れ、スープが注がれると、園児から「うわーっ」と歓声が上がった。
北野事務局長によると、麺をスープでゆで、煮込むことで麺にスープが染み込み、おいしくなるという。
麺もゆで上がり、ここまでにかかった時間は10分足らず。盛り付けが始まると園児は教室に戻り、網走ちゃんぽんが届くのを待った。
待ちに待った網走ちゃんぽんが届くと、園児は「いただきます」とあいさつし、さっそく一口。教室のあちこちから「おいしい」の声が上がった。野菜があまり食べられないという園児も、どんどん箸が進み、教諭がびっくりするほど。
みなあっと言う間に1杯目をたいらげ、ほぼ全員が「おかわり!」と北野事務局長の元へ。「どんどん食べてね」と勧められるがままに、園児はみな網走ちゃんぽんを〝爆食〟していた。
中には3杯目をおかわりをする園児も。北野事務局長は「園児だから思って1杯の量は少なめにしたけど、みんなたくさん食べてくれてうれしい」と、笑顔を見せていた。
同研究会は、子どもたちに網走ちゃんぽんを知ってもらうため、小学校などを訪れることはあったが、未就学児にアピールする機会は少なかったという。 北野事務局長は「小学校では、授業で網走ちゃんぽんを扱っているところもあるので、園児たちが小学生になった時、授業で『昔、食べたことがある』と言ってもらえるようになれば」と話していた。
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