北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

網走タイムズ

クジラ竜田揚げ、おいしい 小中学校で給食に 日本鯨類研究所の出前授業も

ミンククジラの竜田揚げをほおばる児童

 【網走】市内の小中学校で2月中に1回、鯨肉を取り入れた給食が提供されている。一部の小学校では、給食の提供に合わせて出前授業も行われ、児童がクジラについて学んだ。

 市や市内捕鯨業者でつくる「網走くじら協議会」が毎年、実施しているもの。昨年6月に網走沖で捕獲したミンククジラの肉を竜田揚げにし、市内15小中学校に提供した。

 網走白鳥台小では給食に先立ち、出前授業が行われた。日本鯨類研究所の小西健志さんが来校。同小の1年生から4年生の30人、東小の3年生13人の合わせて43人が体育館で聴講した。

 小西さんは、ヒゲクジラと歯クジラの違いや何を食べているかなど、クジラの生態を児童に説明した後、網走沖で行われた鯨類調査を紹介した。

 クジラに発信器を取り付け、信号を人工衛星で追跡した結果、網走沖のナガスクジラは子育てのためにサハリン沖まで300㌔以上の距離を移動していることが分かり、児童も驚いていた。

 実際の捕鯨の様子は、市内の捕鯨業者「下道水産」の下道吉一社長にバトンタッチ。クジラを探すときに使う双眼鏡を見た児童は「すごい」「あんなので見るんだ」と声を上げていた。

 最後に、実物大のシロナガスクジラを描いた横断幕を、児童全員で体育館に広げた。

 入り口側にたたんで置いてあった横断幕を、児童が次々と引いていっても延び切らず、端が体育館の反対側まで行ったところで、やっと横断幕の全体が現れ、児童はその大きさにびっくり。

シロナガスクジラの実物大横断幕を広げると、児童がその大きさに驚いた

 横断幕に上がった児童は、自分の身長よりも大きなひれや口の横に寝そべったりして、地球で一番大きいといわれるシロナガスクジラを体感していた。

 出前授業の後は、待ちに待ったクジラ給食。配膳を終え「いただきます」とあいさつした児童は、さっそくミンククジラの竜田揚げをパクリ。みな「おいしい」と笑顔を見せていた。

 出前授業は、15日に西が丘小の5年生14人、16日に潮見小の4年生17人、17日に呼人小の全校児童を対象に行われた。従来は下道社長が出前授業の講師を務めており、給食に合わせて日本鯨類研究所から講師招いたのは今回が初めてになる。

関連記事

苫小牧民報

二胡奏者の福本さん、市内カフェで体験会実施中 苫小牧

中国の伝統楽器二胡の奏者で札幌市を拠点に活動する福本ゆめさんは、苫小牧市弥生町のカフェ「ティーテラス槻(つき)」で二胡の体験会を開いている。6月には市内で演奏会を企画するほか、9月の音楽イベントで...

苫小牧民報

町制施行70周年でふるさと昔話制作アイヌ民族ゆかりの物語をアニメに 白老

白老町の町制施行70周年記念事業の一環で、アイヌ民族ゆかりの物語3作品がアニメーションにされ、今秋、BSテレビの番組で全国放送される。事業を進めるのは「白老ふるさと昔話制作事業」実行委員会。実行委...

十勝毎日新聞

「ひでちゃん」古希も挑戦 昼も営業開始 北の屋台経て20年【足寄】

 足寄町内の飲食店「北の大地 ひでちゃん」(南2、阿部ひで子店主)が4月27日、これまでの夕方以降の営業に加え、ランチ営業も始めた。足寄産の馬肉を使った名物「大トロ馬肉のうまか丼」のほか、ラワンブ...

十勝毎日新聞

大地の恵み青空まで 露地物アスパラ収穫開始【帯広】

 帯広市内で露地物アスパラガスの収穫が始まった。空に向かってすくすくと育った茎を、農家が1本ずつ丁寧に手作業で刈り取って出荷している。  帯広市川西グリーンアスパラガス生産組合(38戸)は約1...

十勝毎日新聞

ナイタイ高原など2サイクルルートを追加 トカプチ400【十勝】

 十勝管内の自治体や観光協会、サイクリストなどで構成する北海道TOKACHIサイクルツーリズムルート協議会(事務局・帯広開発建設部)は、十勝のナショナルサイクルルート「トカプチ400」の地域ルー...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス