遊歩道のイメージ図（有珠バカンス村プロジェクト提供）

　伊達市有珠地区の魅力を広めている市民団体「有珠バカンス村プロジェクト」（畑谷博子発起人）は、有珠湾の入り江近くに遊歩道を造る資金を集めるため、クラウドファンディング（ＣＦ）を始めた。目標は１５５万円。自然を楽しめ健康増進につながる場所にしたい考え。ＣＦの締め切りは４月１４日まで。

　畑谷さんの母親が有珠出身で、自身も小学生までを伊達市内で過ごした。現在は札幌市内でフットケアの店舗を経営。同プロジェクトは「母の故郷を盛り上げよう」と２０１５年から活動を開始した。

　これまでにご当地お守りといったまちおこしグッズの制作をはじめ、北海道命名１５０年北海道みらい事業「有珠町の風景版画展」の開催、バチラー夫妻記念堂のライトアップセレモニーへの協力などを行っている。

　今回のＣＦは、旧有珠生活館前の入り江周辺の原野を買い取り、遊歩道を整備する内容。有珠には「公衆トイレ」と「休息場所」が足りない」と指摘。「休息場所は自分たちでも造ることができる」と候補地を探してきた。

　候補地周辺は地下水脈があり、水鳥をはじめとする野鳥が集まり、道内では有珠湾でのみ生息するとされるコメツキガニなど「自然豊かな場所」だという。遊歩道には野山の花が楽しめる場所を設ける。

　遊歩道には木製のストレッチボードなど、足のストレッチができる場所を数カ所設置し、健康増進につなげることも計画している。

　畑谷さんは「自然を楽しみ、有珠の良さを伝え、行って見たいと思える場所を造りたい」と支援を呼びかけている。

　詳細はレディフォー内のページ（https://readyfor.jp/projects/113554）へ。