外出、旅行いい思い出に 看護師の広瀬さん付き添い支援「青海波」立ち上げ【函館】
函館市杉並町の看護師、広瀬まき子さん(45)はこのほど、介助が必要な人を対象に外出や旅行の付き添い支援サービスを行う事業所「青海波(せいがいは)」を立ち上げた。
結婚式、葬儀などの冠婚葬祭や家族・親戚が集まる会食、旅行に同行し、家族に代わって利用者の移動や食事、排せつの介助などを引き受ける。
看護師の職能を生かし、利用者の症状や状態に応じたオーダーメイドのサポートを実践。乳幼児のいる子育て世帯の付き添いも対応し、おむつ交換やミルク哺乳も対応可能だ。
広瀬さんは2010年に函館市内の看護学校に入学し、看護師資格を取得。13年4月から21年7月まで市立函館病院で勤務した。「本人の不安や心配事、家族の負担を解消し、イベントそのものを楽しめるようお手伝いします」と話す。
昨年5月ごろから自宅を拠点に事業を始めた。医療現場に身を置いてきた中で、患者の死に直面し、最期をみとったこともあった。「人生は有限。だからこそ生きているうちにたくさんの楽しみを家族や友達と共有してほしい。介助で大変だった記憶ではなく、かけがえのない思い出にしてほしい」と自身の経験を踏まえ、事業に懸ける思いを語る。
民間資格の旅程管理主任者(添乗員)資格も取得し、短期の旅行の付き添い支援のほか、英語とスペイン語の語学力を生かし、海外旅行の通訳同行サービスも今後実施する考えだ。
利用料金、サービスなどの詳細は二次元コードで。問い合わせは青海波(seigaiha.japan@gmail.com)。
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