「苫小牧ユースウィンズ」に改称 東小ブラスバンド同好会
苫小牧東小学校ブラスバンド同好会は、21日に苫小牧市文化会館で開く定期演奏会を最後に、名称を「苫小牧ユースウィンズ」に変更する。2年間、東小児童の在籍がないため今年度、創立50周年を迎えたのを機に改称。新会員を募集中で、現会員の子どもらは「市内で小学生がマーチングを学べるのはここだけ」とPRする。
1972年4月に「苫小牧東小学校スクールバンド(金管バンド)」として誕生した同会。日胆地区吹奏楽コンクールで金賞を19回受賞するなど活躍し、82年には54人の児童が在籍したが少子化などで徐々に減少し、2006年に対象を東小に限らず市内全域に拡大した経緯がある。
03年に長年、指導者を務めた東小教諭の後任に苫小牧吹奏楽連盟理事長の松原敏行さん(66)が就任。歩きながら楽器演奏やダンスをするマーチングを取り入れ、04年には北海道マーチングバンドフェスティバルに初出場し奨励賞を受賞。その後も、マーチングバンドの全国大会で銀賞を獲得するなど好成績を収めてきた。
現在は豊川小、ウトナイ小、沼ノ端小、若草小、糸井小の5校の児童11人と市内の3中学校の生徒4人の計15人が在籍。豊川小6年の山本莉心さん(12)はもともと同小で吹奏楽に励んでいたが廃部になったため、同好会に入った。「みんなで息を合わせて演奏するのは難しいけど、吹奏楽を続けられてうれしい」と笑顔。ウトナイ小4年の山岡莉玖斗さん(10)も「いろんな小学校の人がいて、友達ができるのがうれしい」と話す。
松原さんは「楽器を好きになり、演奏を楽しんでもらえるよう指導したい。楽器を持っていない人には貸すこともできる」とアピールする。
名称変更後は、練習場所を東小学校から文化会館などに移すが、活動内容はこれまで通り。会員の対象は原則、市内や近郊の小学校に通う3~6年生の児童(1、2年生は要相談)で、会費は月3000円(兄弟割引きあり)。
練習は水、金曜日の午後5時半~同7時15分と日曜日の午前8時45分~同11時半。
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