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苫小牧民報

チャレフェス×シノッ・チャレ スポーツとアイヌ文化楽しむ  白老

白老町社台のNPO法人ウテカンパ(田村直美代表)は15日、町中央公民館で巨大エア遊具のスポーツ体験「チャレフェス」とアイヌ文化に触れることができる「シノッ・チャレ」を初めて開いた。子連れの町民ら283人が来場し、「白老に遊園地ができたよう」とさまざまな遊びや体験を楽しんだ。

チャレフェスで屋内スポーツを楽しむ児童

 感染症対策のため、完全予約制とし、開催中は30分ごとに時間を区切り、来場者を入れ替えて計12回開催した。

 チャレフェスでは、直径4メートルのダーツ台に専用のサッカーボールなどを当て合計得点の高さを競う「ビッグダーツ」やサッカーとビリヤードを融合した「フットビリヤード」、透明のボールの中に入って互いにぶつかり合う「バブルボール」など計8種目を1階講堂に用意。家族4人で訪れ、汗を流した町虎杖浜の自営業、蒲原亮平さん(37)は「子どもと楽しく過ごせた」と喜んでいた。

 アイヌ文化を遊びながら学べる「シノッ・チャレ」では、アイヌ文化クイズや手話クイズ、アイヌ民族の伝統衣装を着て撮影できるブースなどを2階に開設した。苫小牧市豊川町から家族4人で訪れた石亀希和ちゃん(5)は「(伝統衣装を)初めて着た。手話も学べて楽しかった」と満面の笑みを浮かべた。

 チャレフェスの開催は、同法人が2019年に札幌市内で開かれた屋内スポーツ体験イベント「スポカル」にアイヌ文化ブースとして出展し、札幌市の主催者と縁ができたことで実現した。

 スポカル実行委員会実行委員長の本田一輝さん(42)は「胆振では初めてのチャレフェス。札幌ではもっぱら児童が楽しむイベントになったが、白老では親子が一緒に楽しんでいた。今後も白老で定期的に開催したい」。田村代表(51)も「帰宅後も楽しかった余韻を語り合い、冬の思い出にしてもらえたら」と話していた。

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