浦河高校（齊藤雄大校長）の今年度勉強合宿が26～28日の期間、浦河町西舎のうらかわ優駿ビレッジアエルで行われた。１～２年生の生徒23人が２泊３日の合宿で大学受験に向けた学力の習得に励んだ。

　同校の勉強合宿は、大手の学習塾などがない地域の高校生の受験勉強を支援する機会として開始。以来、毎年、冬休みが始まったこの時期に、大学共通テスト受験予定の１～２年生の生徒を対象として実施し、国公立・中堅私立大学以上の受験を意識した実践力を習得するとともに、学習習慣や学習方法の確立と進路意識の高揚を図っている。

　合宿では90分を１コマとして国語、数学、英語の３教科の講義で、過去の共通テスト問題に取り組みながら１年生は基礎固め、２年生は受験に向けた対策を中心に学習していく。

　また、大学受験への意識を高めるため、講師にベネッセコーポレーション北海道支社学校カンパニー東日本教育支援推進部の小山亮裕さんを招き、進路講話も行われ、入試の仕組みや特徴、現在の受験環境について説明しながら、これから意識していくことなどを生徒たちにわかりやすく伝えた。

　小山さんは、物事を習得する段階を自転車に例えて説明したうえで、「これからたくさん勉強でたくさん転ぶこともある。受験で合格する人は、つらいな、やめたいな、と思いながらも後悔したくないから必死に食らいつく。みなさんも頑張って」と大学受験に向け勉強に取り組む生徒たちを激励した。

　勉強合宿を引率する引地史哉教諭は「合宿では、友達が日頃、どんな勉強をしているのかも知れる。参加メンバーが互いの刺激となって学習習慣の定着を図るきっかけにしてほしい」と期待していた。

進路講話で大学受験に向けた意識を高める高校生